この記事を読んでいるあなたはPTA広報委員をすることになった、もしくは今後やる予定がある方ではないでしょうか。
「PTAの広報委員ってどんなことをするんだろう?」「なんかよくわからないけど大変そう」なんて思いますよね。
というのも、私は子供たちが小学校の時に広報委員をやった経験があり、同じように思ったことがあるからです。
しかも本部役員ではないけれど、よりによって『広報委員長』に当たってしまいました…!
実際、広報委員の活動を一年やってみた感想はというと
「委員長はもうやりたくない」けど「ただのクラス委員ならまだいいかな」
です。
なぜなら、委員長の仕事が思ったよりも大変だったからです。
そこでこの記事では「これから広報委員をする」「今後やろうかなと考えている」という人に向けてPTA(広報委員)の活動についてご紹介したいと思います。
具体的には
- 広報委員の仕事内容
- 広報委員長になったら何をするのか
- 実際にやってみた感想
をお伝えしていきます。
もちろん、学校によって活動内容は様々だとは思いますが、少しでも参考になればと思います。
広報委員の仕事
PTAの広報委員といえば『学校の広報誌』を作るのが仕事です。
実際に、子どもが学校からもらってきたものを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
ちなみに、広報誌は学校内だけでなく地域の方に配られることもあります。(うちの地域では回覧板に挟まれていたりします)
その広報誌を一から広報委員が作成し、年に何回か発行します。
具体的な活動の流れ
広報誌の作成はこのような形で進めていきます。
- 1どんなことを載せるのかを企画する
- 2担当を決める
- 3取材をする
- 4記事を書く
- 5下書きをチェックし、OKなら印刷を発注
といった感じです。
「記事の企画とか作成とかめんどくさそう…」と思いましたか?
しかし、おそらくほとんどの学校は”委員さんに丸投げ!”なんてことはしないので大丈夫です。
さらに詳しい内容を解説していきますね。
記事内容の企画をする
どんなことを載せるかの企画は学校によるのですが、うちの子の学校は3年以上前の広報誌を参考にするという方法でした。
その理由は、3年以上前のものであれば内容が被る可能性が下がるかららしいです。
初めて聞いた時は「なるほど……!」と思いました。
けれど、近隣の学校では毎年広報委員が新しく考えていたそうなので、そういう学校は大変だろうなと思います。
ただ、大体は学校の行事(作品展、運動会、卒業式など)がメインなので、あとは季節に合わせた企画なんかを載せたりすればほぼ埋められるはずです。
たとえば、梅雨時期なら「食中毒に関すること」秋であれば「読書について」などといった具合です。
とはいえ、参考記事があれば真似するだけなので企画にそれほど困ることはないと思います。
もし、思いつかなくても役員の方がアドバイスをくれたりすると思うので何とかなるはずです。
担当を決める
記事の内容が決まったら、誰がどの記事を担当するか決めていきます。
仮に、委員さんの人数が多ければ担当する記事は少なく済みますが、人数が少ないといくつか担当しなければならなくなるかもしれません。
そして、自分が取材出来そうな日の記事を選んで希望を出します。
通常、行事などは年間の予定がほぼ決まっているので、前もって予定が入れられそうなところを選べば大丈夫です。
そして、全員の希望をすり合わせながら担当を決定していきます。
一方で、これは学校によるかもしれませんが、広報誌のレイアウトを決める担当の人が必要な場合があります。
ちなみに、私の時はパソコンで作れる方がいたので、その方が担当になっていました。
しかし、その代わりに記事の作成は免除してもらえていたので、他の人より余分に仕事が増えるということはなかったです。
取材をする
取材は内容によるのですが、例えば
- 運動会などの行事について載せるのなら写真を撮る
- 先生や地域の方のお話などを載せる時は直接聞きに行ったり、原稿を書いてもらう
- 子供達からお題に沿ったアンケートをとる
などがあります。
ちなみに、うちの子の学校では先生や地域の方には取材はせず、直接原稿を書いてもらうことが多かった気がします。
また、アンケートなどの記事は書きやすいですが、集計作業が大変です。
一方で、誰かに原稿を書いてもらうだけの記事なら誤字脱字のチェックだけで終わりなので楽だと思います。
そのため、楽そうな記事を選択すると負担が少なく済むかもしれないのでおすすめです。
記事を書く
取材したことをもとに、記事を書きます。
ちなみに、これもうちの子の学校では「過去の記事を参考に少し言葉を変えたりしながら似たようなことを書くだけでいい」と言われました。
正直「それ記事書く意味ある?」と思ってしまいましたが、書く人の負担が少ないのは良いなと思いました。
一方で、広報に力を入れている学校では担当の人が「オリジナルの記事」を書かなくてはいけないようなので、そういった学校だと負担が大きいかもしれません。
そのため、どんなやり方をしている学校かわからない場合はこれまでに配られた広報誌をとっておくと、万が一広報委員になった時の参考に出来るかもしれません。
下書きのチェックと印刷
すべての記事が揃ったところで、レイアウトされた下書きをみんなでチェックします。
たとえば、誤字脱字などをもう一度チェックしたり、写真に問題がないかなどを見ていきます。
実際、まったく難しい作業ではないのですが、毎回なぜか全員参加なので「グループラインで画像を送って済ませても良いのでは?」と思っていました。
なぜなら、誤字脱字も写真もそれまでに何度も担当の人や先生がチェックしているので、集まっても10分もかからず終わっていたからです。
言ってみれば、それくらい簡単な作業です。
そして、下書きのチェックで問題がなければ、先生にも最終チェックをしてもらい印刷会社へ発注します。
委員長や副委員長の仕事
広報委員としての活動はなんとなくわかってもらえたでしょうか。
ここからは委員長、副委員長の仕事についてご紹介します。
やはり委員長となると一般の委員さんたちとは違い、若干大変なところが多いです。
あくまで私が実際に経験した内容なので、学校によって違うところもあると思いますが参考程度に読んでいただけたらと思います。
委員長の仕事
委員長と言われるとみんなの中心になってまとめ役をするようなイメージでしたが、私の時は少し違いました。
まず、主な仕事内容は
- 活動時のスケジュール調整をする
- 印刷会社への発注業務
- 周辺の学校との会議への参加
- 記事の進行具合などの確認連絡
などがありました。
ちなみに私の場合は、グループラインを作ってそこでスケジュールを聞いたり連絡事項を伝えたりしていたので、委員長とはいえ個別で連絡を取り合うことはほとんどありませんでした。
また、印刷会社への発注は、日時や部数などを学校や本部役員さんから言われた通り伝えるだけなので難しいことはないです。(間違えないように!と慎重にはなりますが)
もしかしたら、周辺の学校との会議も地域によってはないかもしれませんが、私の時は会議の中で代表の何校かが前年度の活動内容をみんなの前で発表するということがありました。
そんな中、記事作成に関しては「他の委員さんよりもやる事が多いから」と、委員長は記事の担当は免除してもらえたのでそれは良かったです。
こうして見るとやることが多くて大変そうに思いますが、実際の活動は月に1回あるかないかくらいの頻度でした。
実際に活動があっても「委員長だから」といって中心に立って何かするようなことはなく、本部役員の方からある程度説明してもらいつつ進めることがほとんどでした。
副委員長の仕事
副委員長は、ほとんど一般の委員さんとやることは変わりません。
というのも、委員長の補佐的な立場だったり委員長が不在時の代理になったりはありますが、私の時はそういった場面はなかったからです。
しかし、これも学校によってはそれぞれに仕事内容が振り分けられていたりするかもしれません。
そのため「委員長のような仕事はないけれど、何かあったら代わりにやらなくてはならない」くらいに考えておけばいいんじゃないかと思います。
このようなことから「副委員長だから」といって特別な仕事がないため、一般の委員さん同様に記事作成を担当すると決められていました。
いずれにせよ、委員長より負担は少ないのではないかと思います。
広報委員をやってみた感想
実は「出来ればPTAの活動なんてしたくない」とずっと思っていた私でしたが、実際に広報委員長として活動してみて感じたことをお伝えします。
※若干愚痴っぽくなっているかもしれないので興味のない方は飛ばしてください。
委員長としての仕事の中でも大変だったのは、スケジュール調整でした。
というのも、なるべく多くの人に参加してもらうため、全員のスケジュールを確認し日時を決めなければいけなかったからです。
そして、私の年度は全部で委員さんが12人ほどだったのですが「昼間が良い」「夜しか無理」「〇曜日しか空いていない」など、なかなか合う日がなくて大変でした。
ちなみに、私自身も当時から仕事をしていたのですが、休みをとったりしながらすべての活動に参加していました。
というのも、他の委員さんは「今回は都合がつかないので次回は参加します」などと欠席したりしていたのですが、一応初めに声をかける身として「私は欠席しますが、この日は〇人参加できるようなので開催してください」とは言いづらかったからです。
実際は、委員長であっても都合が悪ければ欠席は可能なはずなので、私の性格の問題ですね。
また、大変だったというより「運が悪かった」と思った出来事は、周辺の学校との会議時に前年度の活動内容を発表する役になってしまったことです。
本来は何年かに一度順番で回ってくることらしく、毎年必ず発表するわけではありません。
ところが、たまたま私の年は発表する代表校に当たったと……。
ちなみに、原稿は先生が書いてくれるのでそれを読み上げるだけなのですが、とにかく人前で話すことが苦手な私には「二度と委員長はやりたくない」と思う出来事でした。
このように、私は委員長だったので大変なこともありました。
しかし、一般の委員さんたちは基本的に一年間で1つの記事を担当する以外は仕事がなく「思っていたより仕事は少ないんだな」と感じました。
仮に、事情があって活動に参加できない時でも気軽に欠席することも出来ますしね。
ただ、行事などの取材で写真撮影の時などは、普通の保護者は入れない場所から撮影して良い許可があったりというメリットもあります。
とはいえ、仕事をしていたりすると時間を取られることに変わりはないので「出来れば避けたいな」と思ってしまいますね。
まとめ:広報委員は委員長になると大変だけどそれ以外は想像より楽
今回は、PTAの広報委員の活動についてご紹介させていただきました。
まだ経験したことがない方へメリット・デメリットをまとめてみました。
PTA広報委員は決して楽な仕事ではありませんが、私は経験する前に想像していたよりは大変ではなかったなというのも本音です。
なぜなら、委員長などに当たらなければ「記事を書くのも年間で1回くらい」「都合が悪ければ毎回会議に出席する必要もない」からです。
実際に作る側になってみたら、それまで広報誌なんて写真をチラッと見て終わりだったのが「今回はこんなテーマにしたんだ」なんて興味を持つこともありました。
そのため「広報委員なんて憂鬱…」と思っている人も、やってみたら「こんなもんか~」となるんじゃないかと思います。
意外となんとかなるので、もしも決まった時は頑張ってみてください!
この記事が「PTAの広報委員をやることに決まった」「今後やる予定がある」という方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪