共働き家庭にとって、夏休み中の子どものお昼ご飯問題は「悩みのタネ」ということも多いのではないでしょうか。
実際、私も3人の子どもたちの休み中のお昼ご飯は今でも悩みます。
しかし、中学生になってからはだいぶ楽になりました。
というのも、少しずつ自分たちでお昼ご飯の準備をするようになった(仕向けた?)からです。
中学生なら、小学校の調理実習などで料理の経験がある子も多いはずです。
いきなりは親も心配だと思うので「初めは一緒に、次は簡単なメニューを」と少しずつやらせてみると、案外できるようになります。
「子どもに自分でやれるようになってほしい」と思う方は、夏休みをキッカケにチャレンジさせてみてはいかがでしょうか。
ここでは、お昼ご飯を準備させる時のポイントや、我が家の子どもたちが実際に自分たちで準備したお昼ご飯のメニューなどをご紹介します。
夏休み中の子どものお昼ご飯問題に役立つヒントになれば嬉しいです♪
子どものやる気を少しずつ引き出す
初めから自分でやろうと思ってくれる子なら良いですが、中学生にもなるとなかなか親の言うことを聞かないこともあると思います。
そうなると、いくら親が「自分でやってほしい」と思っても、子どもにやる気がなければどうにもなりません。
実際、我が家の子どもたちも初めは嫌々でした。
では、どうやって自分で準備するようになったのかというと
「本当に小さなことから少しずつ始めた」
だけです。
例えばこんな感じです。
- 第一段階そうめんを水でほぐすだけ
茹でたそうめんとめんつゆを冷蔵庫に置いておき、子どもは水でほぐして食べるだけ
- 第二段階そうめんは茹でておくけど、めんつゆは自分で作らせる
希釈タイプのめんつゆを自分で分量などを考えて作らせる
- 第三段階そうめんを茹でるところから一通り作る
(火を使わせても大丈夫そうなことを確認してから)麺をゆでるところから自分でやる
これは一例ですが、まずは「自分でお昼を準備する」ということに慣れさせるのが大切です。
ですので、いきなり火を使ったりするようなことではなく「ちょっとひと手間かけなければ食べられない」くらいのことから始めましょう。
「子どもが自分で準備することに慣れてきたら、少し簡単な工程をプラスする」と段階を踏んでいくほうが自然とやれるようになります。
また、夏休みは長いので「自分で準備出来るようになったら食べられるメニューが増えるよ」と言ってみるのも良いかもしれませんね。
うちの子はラーメンが好きで、親が不在の時にも食べたいという気持ちから自分で作るようになりました!
子どもの料理レベルに合わせて進める
当然ですが、子どもによって何から始めるかが変わってきます。
これまでお手伝いなどもまったくしたことがない子と、何かと手伝ってきた子ではやれることに差があるからです。
そこで、まずはあなたのお子さんが現時点でどれくらいのことが出来るのかを把握しておきましょう。
現段階でどこまで出来るかをチェック
中学生なら「すでに一人で出来ることがある」というお子さんもいると思います。
例えば以下のようなことが出来るかを確認してみてください。
- ポットでお湯を沸かせる
- レンジ・トースターが使える
- 包丁が使える
- ホットプレートが使える
- 火を使える
どうでしたか?一つも出来ない子もいれば、ほとんど出来るという子もいると思います。
初めは一つも出来なくても大丈夫です。
簡単なことから少しずつやらせていけば、きちんと出来るようになっていきますよ。
お子さんのレベルに合わせて、どんなことから始めるか考えてみてくださいね
一緒にいる時に一人でやらせてみる
いくら簡単なことでも、親が不在の時にいきなりやらせるのはお互いに不安だと思います。
ですので、まずは一緒にいる時に「子どもだけでやらせてみる」のがおすすめです。
例えば、お昼ご飯や夜ご飯を作る時に簡単なことを手伝わせるくらいでも大丈夫です。
そうすれば、お子さんがどこまで一人で出来そうかがわかると思います。
こちらが手伝わなくても、説明だけで出来るかどうかがポイントです
まずは簡単なことから始めて自信をつけさせる
お子さんが自分でお昼ご飯を準備することになったら、初めから難しいメニューにしたり、火を使うようなことは避けましょう。
というのも、いきなりハードルが高いものから始めると「めんどくさい」「一人じゃ出来ない」と思うかもしれないからです。
もちろん子どものやる気次第ではありますが、まずは簡単なことから始めるのがおすすめです。
例えば、
- お湯を沸かしてカップ麺を作る
- レンジで冷食を温める
などでも十分です。
子どもも「一人でもちゃんと出来た」という自信がつくと、新しいことにも少しずつチャレンジするようになります。
ちょっとした失敗などはあるかもしれませんが、そこは目をつぶり「自分でやってくれて助かった~!」などと、次につながるような言葉をかけてあげましょう。
子どもがやる気を失っては台無しなので、失敗しても見守ることが大切!
初めは親がある程度準備しておく
初めからすべて子どもに任せるのではなく、ある程度は親が準備しておき段階的に進めていくのがおすすめです。
なぜなら「簡単に取りかかれる」というのは、子どもにとって「これくらいならやってみよう」というやる気にもつながるからです。
例えば、こんな感じのことです。
- ポットにお湯を沸かしておき、カップ麺と置いておく
- 耐熱皿とラップを出しておき、冷食を温められるようにしておく
- 使用する鍋やフライパンなど調理器具を出しておく
大人でも、一から準備して作るよりもカット野菜を使ったりして工程が少ないほうが気分的に楽ですよね。
それは子どもも同じです。
段々、親が準備しなくても自分で出来るようになっていくので、最初はサポートしつつ徐々にステップアップさせてあげましょう。
子供に伝えておきたいこと4つ
子どもが自分で料理をするときに気をつけたいことがあります。
というのも、大人にとっては当たり前すぎて「これくらい簡単でしょ」と思うことも、子どもにはそうではないことがあるからです。
そこでここでは、我が家の失敗談も含めた4つのことをご紹介します。
電気ポット・ケトルの使い方
電気ポットやケトルなどでお湯を沸かすことができれば、カップ麺が作れます。
使い方は簡単なものが多いですが、使い慣れていない子にはしっかり使い方を教えてあげてください。
「空焚き」「水の入れすぎ」など、実際に使っているものの機能面などから考えられる危険を伝えてあげると良いかなと思います。
レンジの使い方
レンジやトースターが使えれば、冷食や作り置きのものを温めることが出来ますよね。
使い慣れた大人なら特別難しいことはありませんが、初めて使う子どもにとっては未知のものです。
「何分温めるべきか」
「ラップは必要?」
など、操作の仕方から手順までを教えてあげましょう。
他にも「何分温めるか迷ったら、時間を短く設定して冷たかったら少しずつ追加する」など、温める時のコツなども教えておくと良いと思います。
また、レンジの危険な面も教えておく必要があります。
例えば
「レンジにアルミホイルを入れてはいけない」
「トースターに燃えるようなものを入れてはいけない」
なども、あなたのお子さんは知らないかもしれません。
そのため、危険なことをしっかり伝えておくことが大切です。
というのも、我が家では子どもがレンジにアルミホイルを入れてしまい、レンジの扉のガラス全体にヒビが入って買い替えた経験があります。
すでに、それまでにも何度もレンジを使っていたのですが「アルミホイルはだめ」ということは伝えていませんでした。
私が在宅中でだれも怪我がなかったので良かったとはいえ、ヒヤッとした出来事でした。
我が家のような失敗はないかもしれませんが、注意事項はしっかり伝えておきましょう!
換気扇やコンロの使い方
もし、火を使うことになったら「換気扇やコンロの使い方」もしっかり教えておきましょう。
- 火を使うときは必ず換気扇を回す
- 火を使っている間は離れない
- コンロの火に服などが近づかないように注意する(コンロ奥のものを取る時など)
- 火を強くし過ぎない
- 使用後は火がきちんと消えているかを確認する
このように、火を使うときは注意することがたくさんあります。
また、キッチンの形状は家庭によって違うため、他に危険がありそうなことがあれば伝えておかなければいけません。
何度も一緒に料理をしたりして「一人の時でも大丈夫そうか」を、しっかり判断してから使わせてくださいね。
不安な時は無理せず、火を使わないメニューで乗り切りましょう!
フライパンや鍋の選び方・使い方
実は、こちらも我が家での失敗談があります。
なにかというと、子どもにテフロンのフライパンを傷だらけにされて食材がくっつくようになってしまったのです。
原因は、鉄フライパン用の金属の箸を使ったからです。
伝えていなかった私が悪いので怒ったりはしていませんが、まだ新しく気に入ってたフライパンだったのでショックでした……。
そんなこともあるので、大事なフライパンや鍋がある時は使い方を教えておくことをおすすめします。
それぞれ家庭のやり方やルールが違うと思うので、とにかく子どもに気を付けてもらいたいことをしっかり伝えておくことが大切です。
【重要ポイント!】メモを書いておく
ここまで色々とご紹介しましたが、子どもにお昼ご飯を準備させるときには
「メモを書いておく」
ことをおすすめします。
というのも、いくら色々と教えておいたとしても、実際に子どもだけで準備していると「これどうするんだっけ?」とか、注意すべきことを忘れることもあるからです。
そこで、準備する時の手順と注意すべきことをすべてメモに書いて、準備している時に目に入るところへ貼っておくなどすれば安心です。
実際、私も初めの頃は「火から離れない」「消したか確認すること!」などと細かく書いていました。
もちろん、子どもにも「メモを見ながらやってね」と口でも伝えていました。
今では、新しいことじゃない限りメモは書きませんが、家を出る前に「○○する時は気を付けて」などと声はかけます。
メモを見ながらやることで危険を回避できることはもちろん、色々と考える力もつけられますよ!
とにかく慣れるまでは手順や注意事項を事細かく書いておくのをおすすめします
中学生でも出来る簡単メニュー
実際に、我が家の子どもたちが休み中に自分たちで作っているメニューをご紹介します。
どれも簡単ではありますが、一度一緒にやってみて出来そうなら子供だけでチャレンジさせてあげてくださいね。
サンドイッチ
サンドイッチ用のパンと、挟む具材を準備しておけば子どもでも簡単に出来ます。
ゆで卵などは親が準備しておけば、火を一切使うことなく作れるので超初心者でも大丈夫!
初めて一人で作る時におすすめのメニューです。
おにぎり
こちらも、ご飯を炊いておき「中身はご自由にどうぞ!」と出来るお手軽メニューです。
海苔とお子さんの好きな具材を準備しておけば、作る工程に危険がなくておすすめ♪
「おにぎりだけ?」という場合は、インスタントの味噌汁を用意したりも良いと思います。
そうめん・そば
ゆでるだけなので子どもでも簡単に作れます。
「麺だけでは物足りない」というお子さんには、冷食などを一緒に用意してあげると簡単にボリュームアップ出来ます。
冷やし中華
具材は親が用意しておけば、子どもは麺をゆでるだけなので簡単に作れます。
もし包丁が使える子なら、きゅうりやハムなどは自分で切ってもらうようにするのも良いですね。
「夏場は冷たいものが食べたい」ということも多いと思うので、おすすめメニューの一つです。
ラーメン
火を使える子なら、インスタント麺でも生麺でも作れます。
チャーシューや卵のトッピングを用意しておけば子どもも満足感アップです。
ラーメン好きなお子さんも多いので「ラーメンならやってみよう」という子もいるかもしれませんね。
夏休み中のお昼ご飯を楽にする方法3つ
子どもが自分でお昼ご飯を作ってくれるようになればとても楽になります。
しかし、毎日作らせるとなると子どもの負担になってしまうかもしれません。
そこで、色々なものを活用して夏休み中のお昼ご飯を楽にしましょう。
あると便利なおすすめ冷凍食品
中学生だと、食べる量も多くて「もっとボリュームが必要」ということもありますよね。
そんな時は、冷凍食品を活用するのがおすすめです。
牛丼の素
「がっつりしたものが食べたい!」という子には冷凍の牛丼の素がおすすめ。
温めてご飯にのせるだけでとても簡単でおいしいランチの完成です。
焼きおにぎり
そうめんなど麺類だけでは物足りない時に、焼きおにぎりなどごはんものがあると簡単にボリュームアップが出来ます。
冷凍チャーハン
「チャーハンだけで食べる」「ラーメンだけでは足りないという時にプラスで食べる」など活用できておすすめです。
今の冷凍チャーハンは味もおいしいですよね。
レトルトやカップ麺も活用!
もし、子どもが色々と作れるようになったとしても、たまにはお手軽に済ませたい時もあると思います。
そんな時におすすめなのが、以下のようなレトルト食品やカップ麺です。
- パスタソース
- レトルトカレー
- カップ麺
このように便利なものは上手く活用していきましょう!
栄養面は朝や夜にしっかりとれば大丈夫です
まとめて作り置きしておくのもおすすめ
子どもが温めるだけで食べられるものを、まとめて作り置きしておくのもおすすめです。
例えば
- お好み焼き
- たこ焼き
- ホットケーキ
などは冷凍保存が可能なので、作る機会があったときについでに多めに作っておけば子どものお昼ご飯に出来ますよ。
うちではたこ焼きをするときは多めに作って冷凍しています♪
夏休みは自分で出来るようになるチャンス!
中学生の夏休み中のお昼ご飯についてご紹介しました。
子どもが自分でお昼ご飯を準備するというのは、親が楽になるというメリットもありますが「子どもが成長するチャンス」でもあります。
また、親が作って置いておくとなるとメニューも限られますが、子どもが自分で準備すれば食べられるメニューが広がるというのもメリットの一つです。
「これまで何もしたことがない」という子でも、夏休みに少しずつチャレンジさせてみてはいかがでしょうか。