子どもが大きくなって、ふと「このまま1人だったら老後どうなるんだろう」と考えることはありませんか。
私自身、子どもたちが成長して少し手が離れてきたころから、将来のことを真剣に考えるようになりました。
再婚の予定もなく、老後のお金なんてほとんど準備できていない状態だったので正直かなり不安でした。
でも、毎日の生活で精いっぱいなのに、老後資金までちゃんと考えるのって簡単じゃないですよね。
結論から言うと、今できることを少しずつやっていくしかありません。
貯金ができていないなら、まずは数千円でも残せないか考えてみる。
余裕が出てきたら、収入を増やしたり、NISAのような制度を活用してみる。
完璧じゃなくても、小さく始めるだけで将来は少しずつ変わっていくと思っています。
この記事では、シングルマザーの老後に必要なお金の目安や、私自身が実際に取り組んできたことを含めて、今からできる現実的な備え方をまとめました。
今からでも遅くない。少しずつ老後に備えよう
シングルマザーが老後のお金を後回しにするのは、意志が弱いからでもだらしないからでもありません。単純に、今の生活に余裕がないからです。
毎月の家賃、食費、光熱費、子どもの学費。それをひとりでまかなっていたら「老後のために3万円貯金」なんて現実的ではないことが多いです。
ただ、40代は動き始めるのに悪いタイミングではありません。
老後まで約20年あります。この期間をどう使うかで、状況はかなり変わります。子どもの手が少しずつ離れてくる時期でもあり、転職や投資の効果が出やすい年齢でもあります。
今からでも出来ることはあります。早めに備えられれば理想ですが、気づいた今が始めどきだと思います。
シングルマザーの老後に必要なお金はどれくらい?
「老後2000万円問題」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。ただ、あの試算は夫婦2人世帯を前提にしたもので、シングルマザーにそのまま当てはまるわけではありません。
老後にかかる生活費の目安
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 年金収入(月) | 約6〜13万円 |
| 生活費(月) | 約15〜18万円 |
| 毎月の不足額 | 約5〜9万円 |
| 老後30年分の不足額 | 約1,800〜3,240万円 |
1人暮らしの高齢者の場合、生活費は月15〜18万円程度かかると言われています。
一方、年金は働き方によってかなり変わります。
- 厚生年金あり → 月12〜13万円前後
- パート中心 → 月6〜8万円程度
- 国民年金のみ → 月6〜7万円程度
つまり、毎月5〜9万円ほど不足する可能性があります。
30年間続くと考えると、必要額はおおよそ1,800万〜3,000万円前後になります。
数字を見ると不安になるかもしれませんが、これは「何もしなかった場合」の話です。
今から少しずつ備えていけば、必要な金額は変わってきます。
まずは年金を確認してみる
どれくらい準備が必要なのか知るために、まず確認したいのが年金です。
年金には大きく分けて2種類あります。
- 国民年金(基礎年金):すべての人が対象。40年間フル加入で月約6.7万円(2024年度)
- 厚生年金:会社員として働いた期間がある人だけもらえる上乗せ分。月収や加入期間によって金額が変わる
たとえば月収25万円で20年間厚生年金に加入していた場合、受給額は月約13万円になります。
一方、パートや非正規の期間が長いと厚生年金に入っていないことも多く、月6〜8万円にとどまるケースもあります。
この金額は目安です。
自分の年金見込み額は「ねんきんネット」(日本年金機構)で無料で確認できます。
マイナンバーカードがあれば5分ほどでわかるので、まだ見ていない方は確認してみてください。
「老後が不安」と漠然と考えるより、まず現状を知ることが大切です。
シングルマザーの老後が特に厳しい3つの理由
シングルマザーの老後は、一般的な夫婦世帯とはいくつかの点で状況が異なります。
その違いを知っておくことで、自分に合った備え方が見えてきます。
ここでは、シングルマザーの老後が厳しくなりやすい理由を3つ説明します。
遺族年金も退職金もない
配偶者のいる家庭では、夫が亡くなった後に「遺族年金」が支給されます。
月数万円になることもある、老後の大きな支えです。
シングルマザーにはこれがありません。また、非正規雇用が長いと退職金もほぼないケースが多いです。
そのため、夫婦向けの老後対策をそのまま参考にしても、シングルマザーの実態には合わないことが多いです。
自分の状況に合った設計が必要です。
厚生年金に加入できていない時期がある
勤務状況や会社の規模によっては、厚生年金に加入できない場合があります。
シングルマザーの多くは長期間非正規雇用で働いていることもあり、老後にもらえる額が少なくなることもあります。
今の働き方が厚生年金の対象かどうか、一度確認しておくといいと思います。
子どもに老後を期待しない
シングルマザーであると、身近な家族が子どもだけということもあり「老後は子どもが助けてくれるかも」と期待してしまうこともあります。
しかし、子どもには子どもの生活があります。
苦労して育てた子どもに金銭的な負担をかけたくないと思うなら、老後の自分のために今から備えましょう。
まずは家計の見直しから

今の生活に余裕がない場合は、まず固定費を見直してみてください。
見直しやすいのはこのあたりです。
- 保険
- スマホ代
- サブスク
- 日用品や食費の無駄
月3,000円でも5,000円でも浮けば、そのお金を将来のために回せます。
小さく見えても、10年・20年積み重なるとかなり大きいです。
収入を増やすことも考える
節約も大切ですが、シングルマザーの家計でさらに削れる部分を探すのは正直限界があります。
老後の資金を準備するには、収入を増やすこととお金を効率よく増やすことの両方を考える必要があります。
年収を上げる
資格を取ったり転職したりすることで、年収アップにつながるケースもあります。
働きながらでも目指しやすい資格もあるので、参考にしてみてください。
| 資格 | 活かせる職種 | 収入アップの目安 |
|---|---|---|
| 医療事務 | 病院・クリニック | パート→正社員で年+50〜80万円 |
| 介護福祉士 | 介護施設・訪問介護 | 月収+3〜5万円 |
| 簿記2級 | 経理・会計事務所 | 転職で年+30〜60万円 |
| 宅建(宅地建物取引士) | 不動産業界 | 転職で年+50〜100万円 |
| FP2級(ファイナンシャルプランナー) | 金融・保険・独立 | 副業・転職で収入を多様化 |
資格で年収を上げる
資格は、転職しなくても今の職場で収入を上げる手段になります。
たとえば介護職なら介護福祉士を取ることで資格手当がつき、月に数万円収入が増えるケースがあります。
医療事務もパートから正社員登用につながりやすい資格のひとつです。
転職で年収を上げる
転職は、職場を変えることで年収を一気に上げる方法です。
資格とセットで動くと採用されやすくなりますが、資格がなくても経験やスキルで評価される求人もあります。
40代での転職に不安を感じる方も多いと思いますが、人手不足が続いている業種では年齢よりも経験やスキルが重視される求人が増えています。
- 医療・介護・福祉:慢性的な人手不足で年齢不問の求人が多い
- 事務・総務・経理:資格と実務経験で採用されやすい
- IT関連:未経験者向けの研修付き求人が増えている
「今より少し条件がいい仕事がないかな」と探してみるだけでも、意外と選択肢が見つかることがあります。
NISAを活用する

NISAとは、投資で得た利益に税金がかからない国の制度です。
2024年から内容が改善され、より使いやすくなっています。
私も最初は、「投資なんて怖い」と思っていました。
なので最初は楽天ポイントでポイント投資を試して、少しずつ慣れていきました。
いきなり大きなお金を入れる必要はありません。
あくまで目安ですが、月1万円を20年間積み立てた場合、想定利回り5%で約411万円になる計算です。
元本は240万円なので、約170万円プラスになります。
| 積み立て額 | 元本(20年分) | 利回り3%の場合 | 利回り5%の場合 |
|---|---|---|---|
| 月1万円 | 240万円 | 約328万円 | 約411万円 |
| 月3万円 | 720万円 | 約985万円 | 約1,233万円 |
| 月5万円 | 1,200万円 | 約1,642万円 | 約2,056万円 |
もちろん投資なので絶対ではありませんが、銀行に置いているだけより増える可能性があります。
「ちゃんと勉強してから」と思うと、なかなか始められません。
少額でいいので、まず触ってみることが大事だと思います。
今から始めるなら、まずはこれだけでOK
やれることは色々ありますが、全部一度にやる必要はありません。
まずは自分の状況を整理するところから始めてください。
年金見込み額を確認する
「ねんきんネット」にアクセスして、自分の年金見込み額を調べます。
マイナンバーカードか、ねんきん定期便(毎年届くハガキ)に記載されたアクセスキーがあれば登録できます。
「月の生活費 − 年金見込み額 = 毎月の不足額」を計算してみてください。
その数字が老後の準備目標になります。
今の状況に合った最初の一歩
今の状況でやれそうなことからまずは一つやってみましょう。
以下のことは、最初の第一歩としてハードルが低いと思います。
- 貯金がほぼない:固定費(スマホ代・保険)を見直して月3,000円を確保するところから
- 月5,000〜1万円なら動かせる:NISAの口座を開設してつみたて投資を始める
- 投資の知識がない:YouTubeで「つみたてNISA 初心者」と検索して1本見てみる
- 収入を増やしたい:転職サービスに登録して求人を見るだけでも始められる
- 資格が気になる:興味のある資格の無料資料請求を1つする
お金以外に備えておくこと
老後の不安はお金だけではないと思います。
「子どもが独立したら、自分はどう生きるんだろう」
「病気になったとき、頼れる人はいるかな」
そういった不安を抱えているシングルマザーの方も多いはずです。
お金の準備と同じくらい、人とのつながりや健康も老後の支えになります。
経済的な備えと並行して、今から少しずつ整えておけることをまとめました。
老後の孤独について
もし将来、一人での生活が不安になってきたときは、自分だけで抱え込まなくて大丈夫です。
自治体の「地域包括支援センター」に相談すれば、介護や生活支援のサービスにつないでもらえるほか、地域の見守りネットワークに登録することもできます。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など、食事や生活サポートが受けられるシニア向けの住まいも選択肢のひとつです。
今すぐ考えることではないですが、こういう場所や制度があると知っておくだけで、少し気持ちが楽になると思います。
健康管理も老後の備え
老後の出費で大きいのが医療費です。
70代以降、年間30〜50万円かかるケースもあります。
健康を維持することが、老後資金を守ることに直接つながります。
年1回の健康診断と、無理のない範囲での運動習慣を続けるだけでも違いが出ます。
「何から始めればいいか」状況別チェックリスト
ここまでの内容をふまえて、状況に合わせたアクションをまとめます。
全部やろうとせず、今の自分の状況に合うものを1つだけ選んでやってみてください。
今月の生活が精いっぱいな方
- ねんきんネットで年金見込み額を確認する
- スマホ代・保険を見直して月3,000円を捻出する
- 自治体のひとり親支援窓口で使える制度を調べる
月5,000〜1万円なら動かせる方
- 楽天証券またはSBI証券でNISA口座を開設する
- 少額からつみたて投資を設定する
- 転職サービスに登録して求人をチェックする
スキルアップ・収入アップを目指したい方
- 取りたい資格を1つ決めて無料の資料請求をする
- 転職エージェントに登録して自分の市場価値を確認する
- NISAで月3万円以上の積み立てを目指す
準備が整ってから始めようとすると、なかなか動き出せません。
小さくていいので、まず一歩だけ踏み出してみてください。
その積み重ねが、10年後・20年後を変えていきます。
まとめ
シングルマザーの老後は、不安があって当たり前だと思います。
実際、1人で生活を支えながら老後資金まで考えるのは簡単ではありません。
でも、
- 家計を見直す
- 収入を増やす
- NISAを活用する
- 年金を確認する
こうしたことを少しずつ積み重ねることで、将来の不安は変わっていきます。
今の自分にできることをやるだけでも十分です。
将来のために少し動けたと思えるだけで、気持ちの安心感は変わってくると思います。



