「双子が産まれる・産まれた!」となると

- 赤ちゃんが二人もいる生活ってどうなるの?
- やっぱり大変?
と考えるママやパパも多いと思います。
正直言って、双子がいる生活は「過酷」です!
特に新生児期は双子の生活リズムが合わない中、授乳とオムツ替えの繰り返しなので3か月くらいは大変な時期が続きます。
そんな双子育児を経験した私が思う、新生児期の負担を減らすコツは「ママの睡眠を優先すること」と「上手く手抜きをすること」です。
もちろん二・三人目ということと子供の性格もあるのですが、私は神経質になっていた息子の時よりも「手抜きしなきゃやっていけない!」と完璧を諦めた双子の時のほうが、余裕をもって新生児期を乗り越えられたからです。
そこで、これから双子育児をしていく人に向けて、私の経験をもとに「双子の授乳スケジュール」や「少しでも負担を減らすためのコツ」についてご紹介していきたいと思います。
- 双子の新生児期のスケジュールが知りたい
- これから双子育児が始まる
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双子の一日のスケジュール

新生児の赤ちゃんは一日のほとんどが授乳とオムツ替えの繰り返しです。
一般的に、赤ちゃんはずっと寝ていると思われがちですが「良く寝る子」もいれば「ほとんどグズグズして全然寝ない子」もいたりと様々です。
ある日の一日の様子
この記事を書くにあたって、娘たちのお世話を記録したファイルを見返して「双子の一日の様子」を下記の表にまとめました。
ちなみに、空欄は起きていた時間です。
そして「ミルク」とありますが、この時期はまだ私は合間を見て搾乳もしていたので完全なミルク育児ではありません。

- 姉のほうがぐずりが多く、あまりまとまって寝なかった
- 妹のほうは起きていても機嫌が良いことが多かった
- お風呂は日によって昼間に入れていた日もある
この表を見てわかる通り、授乳時間が同時か交互にやってきます。
実際、同時も大変ですが交互になるのも休む間がなく大変です。
新生児の双子はリズムがバラバラ

双子に限らず赤ちゃんは初めからリズムが出来ているなんてことはないので、新生児期は双子がバラバラのリズムになることも多いと思います。
先ほどの表でも「片方は起きていても片方は寝ている」という時間があるように、リズムが違っています。
もし、二人のリズムを揃えようと思うと「どちらかが寝ていても起こして同時に授乳をする」「お風呂に入れて起こす」などと合わせるための工夫が必要です。
しかし、双子のお世話だけをしていれば良いのであればそれも頑張れるかもしれませんが、実際はママ自身の体調が戻っていなかったりするかもしれません。
そのため、双子のリズムを整えるのなら「お世話に慣れて少し余裕が出来てから始める」ことをおすすめします。
ちなみに、上手くいけば3か月頃から夜にまとめて寝る時間が増えることもあります。(個人差はあります)
ママは隙間時間を見つけて自分のことをしなくてはならない

まだリズムが出来てないうちでも「双子たちが寝ていたり機嫌が良い時」を見計らって、ママは食事やお風呂を済ませなくてはいけません。(体が回復してきたら家事をすることも)
しかし、双子の場合は赤ちゃんが一人の場合に比べて隙間時間を見つけるのが難しいです。
そのため、誰かに頼ったりしながら手を抜くところは抜き、時には有料のサポートなどを利用するのが良いと思います。
たとえば、食事もミールキットを利用するなど、多少お金がかかることになっても「双子のリズムが整ってくるまで」とある程度の期間は割り切って過ごすことをおすすめします。
産後のことはあらかじめ話し合っておくのがおすすめ

産後の回復期はママの体調を優先し、赤ちゃんのお世話以外はなるべくゆっくり出来るような環境を整えられるのが理想です。
実際、パパが育休を取ったり、実母など家族が手伝ってくれる予定の人も多いのではないでしょうか。
その場合「やってほしいこと」と「自分で出来ること」などをあらかじめ話し合っておくことをおすすめします。
なぜなら「これはやってもらえると思ってた」「そこは自分のこだわりがあるからやってほしくない」など、それぞれの認識が違うことがあるからです。
しかし、育児が始まってからだと「ゆっくり話し合う時間が取りづらい」ということもあります。
もちろん、実際にやってみないとわからないこともあると思いますが「仮に手を抜くとしたらどこまでは許容範囲か」などお互いの妥協点を話しておくだけでも違うはずです。
そのため、出来るだけ育児が始まる前に話し合っておくのをおすすめします。
授乳時間=「授乳して終わり」ではない

双子のお世話が大変そうなのはなんとなく想像がついてきたことと思います。
ところで、赤ちゃんのお世話の中でも「授乳は3時間おきにする」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな中「赤ちゃんってミルク飲んだら寝るんでしょ?」と思っている人(特にパパが多い?)もいるようです。
しかし、授乳は「母乳やミルクをあげて終わり」じゃないことは知っていますか?
というのも、授乳時間には同時に赤ちゃんのお世話もしなくてはいけないからです。
以下では具体的に「授乳タイムのお世話」とは実際どのようなことなのかをまとめました。
- 1オムツ交換
- 2母乳orミルク
(ミルクの場合、慣れていれば作る時間に約5分前後)飲み終わるのに30分以上かかることも
- 3ゲップをさせる
- 4寝かしつける
布団におろすと起きる子も多い
通常、授乳時間にはこのような流れでお世話をします。
しかし、どれだけ早く飲み終わってすんなり寝てくれたとしても一回の授乳で30分はかかります。(そもそもそんなのはまれですが)
さらに言えば、オムツを替えて手を洗いに行く時間や、ゲップをさせてるうちにオムツを汚されてまた替えて……なんてことも起きます。
そして、お世話に慣れていない時期は勝手がわからず時間もかかってしまうことがほとんどです。(一時間以上かかる時も)
しかも、3時間おきに授乳といっても「実質こちらが寝るのは細切れの数十分」なんてこともザラにあるのです。
一例をあげてみます。
0時→赤ちゃんが起きて授乳タイム開始
1時→授乳とすべてのお世話が終わり寝かしつけ
2時→降ろすと起きるの繰り返しでようやく布団へ
3時→ママもウトウトしたと思ったらまた起きて授乳タイム
こうなると、ママは「1時間寝た?寝てない?」という状態ですよね。
結果、よく聞く「3時間おきの授乳」が実は「3時間ママが寝れるわけではない」というのがわかると思います。
しかし、これは双子だからということでもなく「赤ちゃんが一人でも同じ」です。
ということは、双子の場合は二人の授乳のタイミングがずれたり寝てくれなかったりすれば「ママの休む時間はどこ?」状態になります。
そこで「授乳時間=授乳して終わりではない」ということをパパにも理解してもらい、2人で協力しながら乗り切ることをおすすめします。
少しでも楽に乗り切るための3つのポイント

ここまで双子育児の過酷さをお伝えしてきましたが、全てのことにまともに向き合っていたらあっという間に心が折れてしまうので「乗り切るためのコツ」をご紹介します。
双子育児を少しでも楽にするためには、以下の3つのポイントが大切です。
- 泣く赤ちゃんに振り回されないこと
- 頼れるもの・人はすべて頼る!
- 寝れる時はひたすら寝る
一つずつ説明していきますね。
泣く赤ちゃんに振り回されないこと

特に「初めての出産が双子で赤ちゃんのお世話の経験がゼロ」という場合、一番困るのはきっと赤ちゃんが泣いた時ではないでしょうか。
たしかに、赤ちゃんに泣かれると「抱っこしてあげなきゃ!」という気持ちになりますよね。
けれど、よくある「赤ちゃんはたくさん抱っこしてあげましょう」なんて育児書の言葉通りにするのはママが追いつめられる原因にもなりかねません。
なぜなら、泣き止むまで順番に抱っこしていたら「何もできないまま一日が終わった……」なんてこともあるからです。
また、赤ちゃんが一人でも抱っこは大変ですが、双子の場合は一人で抱っこし続けるのには体力的にも限界があります。
そのため、ある程度「双子なんだから仕方ない」と開き直って家事や自分のことを優先するのは、ママの体調や気持ちを健康に保つためにも大切なことです。
とはいうものの「泣いているのに抱っこしてあげないなんて…」と思うかもしれません。
そんな時は「ながら作業的に声をかけてあげる」のをおすすめします。
たとえば、部屋で洗濯物を干しながらとか、双子の様子が見えるところでご飯を食べながら「待っててね~」とか声をかけてあげながら他のことをすれば良いのです。
そうやって「きちんと様子を見て声をかけて…」と出来ることをやっているのなら「放置している」とは違います。
いずれにしても、泣いていることに振り回されることなく「余裕がある時や用事が済んだ後に抱っこしてあげればいい」くらいの気持ちでお世話するのがおすすめです。
そもそも、一人でも大変なのに、双子の子育てと家事を「完璧にしよう」と思ったら家事代行サービスでも頼まないと難しいのではないかと思います……。
実は、私も上の子の時は泣かれるたびに「早く泣き止ませないと!」とすぐに抱っこばかりしていました。
けれど、抱っこを優先していたせいで「ご飯の支度をしたいのに……」など、他のことが気になって「早く泣き止んでほしい」という焦りとイライラでストレスが溜まっていました。
しかし、娘たちが産まれてからは「2人同時は無理だな」とすぐに泣き止ませることを諦めて、泣かせっぱなしにしていたんです。
もちろん、あまりにも大泣きの時は先に抱っこしたりはありましたが、それ以外は泣かせながら他のことをしていました。
すると、少し泣かせてしまってもやるべきことが済んでいるので「お待たせ~」と、気持ちにも時間にも余裕を持った状態で抱っこしてあげられたんです。
そのような経験から、必ずしもすぐに抱っこしてあげることが正解ではないと思っています。
頼れるもの・人はすべて頼る!

慣れないうちは一人ですべてをやるのは本当に大変です。(慣れていても大変ですが)
しかし、一番赤ちゃんと過ごす時間が多いママは無意識に「一人でも頑張らなくては」という気持ちになってしまうことも多いです。
とはいえ、万が一「産後の体で無理をして寝不足や過労で赤ちゃんを抱っこしながら倒れてしまった」なんてことがあったとしたら、それこそ母子の危機ではないでしょうか。
そのため、誰かに頼るのは申し訳ないなんて思わずに「自分が楽をするためでなく赤ちゃんのために頼るんだ」という意識で、堂々と頼ることをおすすめします。
たとえば、人に頼るだけでなく双子育児を乗り切る「便利グッズ」「家事を楽にしてくれる家電」なども積極的に取り入れると良いです。
ちなみに、うちの娘たちは生後3か月目くらいからは完ミ育児だったのでママ代行ミルク屋さん(哺乳瓶を固定するクッション)をフル活用していました。
実際、授乳のたびに双子たちを抱っこしていたら腕が疲れてしまいますし、こういった便利なグッズをママの体を休めるために使ったっていいと思います。
また、我が家では娘たちが生まれる前から食洗器を使用していましたが、食器を入れてスタートさせるまで慣れれば10分くらいで終わるので「双子育児中のママにとっては救世主」といっても過言ではありません。
そもそも、手荒れが酷くて使い始めた食洗器でしたが、娘たちが生まれてから「本当に使っていて良かった!」と思いました。
今は賃貸でも工事不要の食洗器などもありますし、双子のいるおうちではぜひ検討してもらいたい家電です。
いずれにせよ、育児でも家事でも便利グッズなどの頼れるもの・人に頼りつつ負担を減らすことでママの負担を小さくしてくれます。
そのため、なんでも完璧に一人でやろうと抱え込まずに、出来るだけ負担を減らすための方法を考えることをおすすめします。
寝れる時はひたすら寝る

正直、寝なくても平気な体であればあらゆる育児が楽になるんじゃないかと思うほど、育児をするうえで一番重要だと思うのが睡眠です。
なぜなら、寝れないと疲れもストレスも溜まりますし気分も落ち込みがちになるからです。
とはいえ、まとまって寝る時間を確保するのはなかなか出来ないと思います。
そのため「時々誰かに双子のお世話を頼んで寝る」「とにかく短時間でも隙を見て寝る」しかないのですが、それでも全く寝れないよりはマシです。
もちろん、家庭の状況によっては難しいこともあるかもしれませんが、出来るだけ家事などは後回しにして最優先で睡眠をとることをおすすめします。
無理せず少し手抜きくらいがちょうどいい

子供のためとなるとついつい頑張ってしまいがちですが、双子の場合は完璧を目指そうとすると体もメンタルもやられてしまいます。
もちろん、子供は大切ですが同時にママのことも大切にするために「無理せず少々手抜きの双子育児」をスタートさせてほしいです。
実際は、慣れないうちは手を抜く加減が難しいと思いますし、きちんとやることが悪いわけでもありません。
ただ、完璧にしようと思っても赤ちゃんが二人もいると予定通りいかないことばかりです。
そして何より、赤ちゃん期は大変ですがあっという間に終わってしまいます。
そのため、ある程度は手を抜きつつ、ママのストレスを溜めない程度に双子との時間も楽しむことをおすすめします。
この記事を読んでくださった方が、これからの双子育児に少しでも余裕を持って過ごせることを願っています。
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