双子の出産準備のなかでも双子用ベビーカーは「本当に必要かな?」とか「双子用じゃなくても一人用と抱っこ紐じゃだめ?」など、どのように準備するか悩みますよね。
結論からいうと双子用ベビーカーは必ず購入する必要はないけれどあると便利です。
なぜかというと、双子が成長するにつれ抱っこやおんぶでは負担が大きくなったり、場合によっては危険な場面で双子用ベビーカーが活躍することがあるからです。
しかし、かならずしも産まれる前から準備しておく必要はありません。
それは、双子用ベビーカーを便利と感じるかどうかは人それぞれの状況で違うためです。
そこでこの記事では、実際に一人用ベビーカーと双子用ベビーカーのどちらも使ったことがある私が「双子用があるほうが便利な時」「必要かどうかを考えるポイント」などについて徹底的にまとめてみました!
「うちは本当に双子用が必要かな?」「用意するとしてもどうやって選ぶの?」などと悩んでいる人の参考になると嬉しいです。
- 双子用ベビーカーがあったほうが便利な場面
- 双子用ベビーカーが必要か判断する時のポイント
- 双子用ベビーカーの特徴や選び方
双子用を検討する前に使えるかを確認するべし!

双子用ベビーカーを検討する前に、そもそも「使えるかどうか」の確認が必要です。(確認済みの人は読み飛ばしてください)
なぜなら、双子用ベビーカーは一人用よりも大きいためそれぞれの生活環境によっては使えないこともあるからです。
例えば
- 自宅周辺やよく利用するお店の道幅が狭くて通れない
- 自宅マンションにエレベーターがついていない
- 車に乗せられない
などがあります。
もし、ベビーカーの大きさが問題なのであれば「幅が狭いものやコンパクトなものを選ぶ」などと解決策があるかもしれません。
しかし、エレベーターがないというのは自分ではどうにもならない問題なので、まず初めに「双子用が使えるかどうか」を考えておく必要があるのです。
ちなみに、横型の双子用ベビーカーを使っていた私の経験上ではありますが、基本的には車いすが通れるところなら大体通れることが多かったです。
ただ、狭いお店などは入れなかったりすることもあったので「頻繁に行く予定の場所で使えるか」はよく確認しておくことをおすすめします。
双子用ベビーカーが使えるかどうかの判断については、記事の後半にある「双子用ベビーカーの特徴を知っておく」以降を参考にしてみてください。
双子用ベビーカーが便利と感じるのはこんな時
双子用ベビーカーを用意するかどうかで迷っている時は

双子用でなくても一人用ベビーカーと抱っこ紐でも良いのでは?
と思う人も多いのではないでしょうか。
もちろんそれも一つの選択肢ではあるのですが「双子用ベビーカーがあったほうが便利な場面」があります。
以下の2点です。
- 双子の体重が重くなった時
- 双子たちが歩き出した時
一つずつご説明していきます!
双子の体重が重くなった時

双子用があると便利な場面の1つ目は「双子の体重が重くなった時」です。
なぜなら、体重が重くなった双子を抱っこするのがなにかと負担になるからです。
実際、ベビーカーは体重の軽い赤ちゃんの頃だけでなく「成長して体重が重くなってからも使う機会が多い」ので、日に日に抱っこが負担になってきます。
そのため、抱っこするのが辛くなってきた時のことも考えたうえで、双子用が必要かどうかを考えるのがおすすめです。
【具体的には以下のようなことをイメージしてみてください。】
仮に「ベビーカーを使う期間」を入園前までと考えたとすると、長くても3歳ごろまでです。
初めの新生児の頃は約3㎏ほどなので、きっと多くの人がベビーカーと抱っこでのお出かけも長時間でなければ「余裕!」と感じることと思います。
しかし多くの子が、2歳頃にはすでに約10㎏ほどになります。
その時期に「抱っこ紐に一人」「1人用ベビーカーに一人」というのは、よほど体力に自信のある人でもない限りママにとってはなかなかの負担です。(荷物分もプラスすればなおさら)
例えていうなら、抱っこ紐と一人用ベビーカーのスタイルは「リュックに入った10㎏のお米を抱えながら(もしくは背負いながら)10㎏のお米が乗った台車を押して運ぶ」イメージです。

もしもそのまま用事をすませたり、買い物に出かけてさらに荷物を持つことを想像してみても「大丈夫!」と思える人には双子用は不要かもしれません。
一方で、双子用ベビーカーを使うときのことを同じようにお米の例で考えてみるとこうなります。
双子用ベビーカーは「お米20㎏を乗せた台車を押すイメージ」なので、操作性は10㎏を押す場合よりは劣りますが、台車に乗せている状態なので自分自身は身軽です。

そのため、双子用のベビーカーであれば「身体的な負担は少なくて済む」ので比較的動きやすく、快適に過ごせます。
ただ、お米を運ぶのなら重いか軽いかという問題だけを考えれば良いのですが、実際に乗せるのは子供なので
- 泣いてグズりはじめる
- 持っているものを落とす
- 飲んでいるものをこぼす
など「色々なハプニング」が結構な確率で起きます。
その時に「10㎏を抱えたまま対処する」のか「身軽な状態で対処する」のか、どちらのほうが動きやすいかは人によって違います。
仮に、普段から筋トレなどをしていて体力にも自信がある人と、運動はめったにしない小柄で体力に自信がないという人では感覚も違って当然ですよね。
そのため、自分の体力なども含めて「どちらのほうが自分に合っているかな?」ということを考えつつ、双子用が必要かを判断するのが良いと思います。
歩き出してからはベビーカーのほうが安全

双子用が便利な場面の2つ目は「双子たちが歩き出した時」です。
先ほどは抱っこが重くなるという「身体的な負担」についてご説明しましたが、次は「精神的な負担」になります。
どういうことかというと、歩くようになったからといって双子が親の思うとおりに歩いてくれるとは限らないため「親がハラハラする場面が増える」のです。
例えば、手をつないでくれたとしても二人が別々のほうへ行きたがったり、どちらか一人が転んだりして起こしてる間にもう一人がどこかへ行ってしまったりということもあります。
他にも、一人を歩かせて一人をベビーカーにすると、ベビーカーに乗っているほうが歩きたがってグズることも考えられます。
そこで万が一ママが根負けして、ベビーカーの子を降ろした途端に2人が違うほうへ走って行ってしまった場合はパニックです。
それでも何とか無事帰宅した時にはもうママの気力はゼロ状態です。
そのため「歩かせるよりもベビーカーに乗ってくれているほうが安全」なので、双子用ベビーカーで外出するほうが精神的にも楽だと感じると思います。
とはいえ、二人一緒だからと言って「いつでもご機嫌にベビーカーに乗ってくれる」とは限らないので、そういった面で言えば精神的な負担がゼロとは言えません。
しかし、歩かせていて危険な目に合うかもしれないとハラハラするよりかは、なんとか双子用に乗ってもらうように言い聞かせたりすることを頑張るほうが良いのではないでしょうか。
私自身は上の子がいたので一人用ベビーカーを持っていました。
そのため、双子が産まれてから一人用ベビーカーと双子用ベビーカーのどちらも試したことがあります。
結果的に、どちらが多く使ったかというと圧倒的に双子用ベビーカーでした。
たしかに短い時間なら一人用のほうが操作性も良く便利なのですが、上記のような何かハプニングが起きた時には双子用のほうがお世話がしやすかったからです。
そして「運動はめったにしない小柄で体力に自信がない」という先ほどの例は私のことですが、体力のない私には身体的な面でも双子用で合っていたなと今でも思います。
繰り返しになりますが、どちらが合っているかは人それぞれになるので、この後お伝えすることも含めて考えてみてくださいね。
双子用が必要ないかもしれないパターン

双子用があると便利なことはありますが、場合によっては必要ないこともあります。
双子には何かとお金がかかってしまうので「用意したのに使わなかった……」とムダになることのないようにしたいですね。
ここでは「双子用が必要ないかもしれないパターン」についてお伝えしていきます。
大人1人と双子でのお出かけ頻度が少ないなら不要かも

双子とお出かけする時「大人1人+双子」の頻度が少ないという人は、双子用ベビーカーが不要かもしれません。
なぜなら「わざわざ双子用を使わなくても外出が出来るから」です。
というのも、双子用があって便利だと感じるのは、圧倒的に「一人で双子を連れて出かける時」です。
そのため、一人で双子と出かける頻度がほとんどないのであれば「一人用ベビーカーや抱っこ紐で乗り切ることも可能」になります。
具体的にいうと、頻度が少ないというのは
「両親と同居しているので買い物などは行く必要がない(もしくは預けて行ける)」
「夫婦ともにリモートワークなので、基本的に一緒に行動できる」
などと、誰か協力してくれる人がいる場合です。
このような場合「一人で双子を連れて出かける頻度」が少なくなるので、たまにしか使わないかもしれない双子用ベビーカーの必要性は低くなります。
もちろん絶対に必要ないというわけではなく「かならずしも双子用にこだわる必要はない」ということです。
仮に協力してくれる人がいても、たまにしか手伝ってもらえなかったりする場合は「双子用があったほうが便利」ともいえます。
このようなことから、家庭の状況などによって「大人1人+双子」の頻度がどれくらいなのかというところもポイントに、双子用が必要かどうか考えてみてください。
双子がベビーカーを拒否する場合

これは産まれてみないとわからないことなのですが、こんなこともあるという参考程度に読んでいただければと思います。
万が一「双子がベビーカーを断固拒否する場合」は、用意しても意味がないこともあります。
仮に「一人は乗ってくれるけど一人は乗らない」なんてことがあったら「なんのために双子用にしたのか?」となってしまいかねないからです。
もちろん、ベビーカーを拒否するのは双子用に限ったことではありませんが、拒否されたとしても一人用なら最悪荷物を乗せたりと使い道があるかもしれません。
しかし、双子用で拒否された場合はいくら荷物を乗せると言っても「双子を抱っこ&おんぶの状態で操作性の悪い双子用ベビーカーを押す」というのは、あまりにも効率が悪いのではないでしょうか。
実際、我が家の上の子は「ベビーカーどころか、抱っこ紐もスーパーのカートも全拒否!」というタイプでしたし、友人やネット上でも「乗ってくれない」という声を聞いたことがあります。
こればっかりは産まれてみないとわからないのですが、万が一ベビーカー拒否の子だった場合は双子用が必要ないというより「不要」になってしまう可能性があります。
自転車やハーネスを利用する場合

この方法は「歩き出してから限定」になりますが、双子用ベビーカー以外で移動する方法として自転車やハーネスを使うという方法もあります。
例えば「小さいうちは一人用ベビーカーと抱っこ紐」で乗り切って、歩けるようになったら「自転車やハーネスを使う」とすれば双子用が必要ないかもしれません。
ただ、自転車から降ろした後はやはり大変ですし、ハーネスはある程度の安全性は確保されても、思うように歩いてはくれません。
そのため「病院と家の往復のためだけに自転車に乗せる」「少しだけお散歩をさせるのにハーネスを使う」など、目的が完全に移動のみであれば便利だと思います。
中には、ベビーカーを嫌がる子でも「自転車や自由のきくハーネスなら平気」ということもあります。
しかし、目的が用事や買い物など「何かしなくてはいけない」というときにはハーネスではおそらく対応しきれません。
なぜなら、双子がぐずったり別方向へ行きたがったりすると「そこから動けなくなってしまう」からです。
そのため自転車はともかく、ハーネスは大人しい子や聞き分けの良い子なら使えるかもしれないので「双子のタイプ」によって検討することをおすすめします。
可能性は薄いですが、もしハーネスでも問題なく移動できるようなら双子用を使わずに済む場合もあるのではないでしょうか。
産まれてからでも間に合うので焦って準備する必要はない

双子用ベビーカーがどんな時にあると便利で、どんな場合なら必要ないのかなんとなくわかっていただけたと思います。
けれども、双子用ベビーカーは産まれる前に準備する必要はありません。
なぜなら、産まれてすぐに必要になるということはほとんどないからです。
仮に何の問題もなく無事産まれたとして、初めての外出は「双子の一か月検診」になることがほとんどだと思います。
つまり、産まれてから外出することになるまでは「早くても一か月後から」になるため、産まれた直後から必要になることはほぼないということです。
(あるとしても、緊急で病院にいかなければいけないなどというイレギュラーなことだと思います)
そのため、一か月あれば双子の様子なども含め、あらためて「双子用が必要かどうか考えられる時間がある」ので焦って準備する必要はないのです。
どうしても決められない!という時はレンタルがおすすめ
双子用ベビーカーの便利さなどがわかっても、

やっぱり使ってみないとわからない!
と「どうしても決められない」という人も多いと思います。
そこでおすすめしたいのがべビ―カーをレンタルするという方法です。
レンタルがおすすめの理由

レンタルがおすすめの理由は、双子用でも一人用でも「色々なパターンを試してみることが出来る」からです。
双子用の中でも横型・縦型がありますし、一人用でもたくさん種類があったり必要ならば抱っこ紐もレンタルすることだってできます。
万が一、双子がベビーカーを嫌がったりしても別のメーカーに変えてみたり一人用にしてみたりすることも可能です。
「一か月間だけ」など短い期間でお試しするのも良いですが、
- 小さいうちは一人用をレンタルし、大きくなって必要そうなら双子用を購入する
- 小さいうちは横型の双子用をレンタルし、大きくなったら縦型を購入する
などと、期間を決めて利用するというのもおすすめです。
実際に色んな方法を試したうえで「ずっと使えそう」と思ったら購入すれば良いので、どうしても決められないという人にはベビーカーをレンタルしてみてはいかがでしょうか。
レンタルする時のデメリット

色々な方法を試せるレンタルはおすすめですが、デメリットもあります。
- 新品ではない
- 使いたいメーカーのものがレンタル中のことがある
- 返却するときが面倒
- 長期間だと買うほうがお得な場合がある
新品ではない
レンタルなので当然、使うのは中古品になります。
そのため「中古品に抵抗がある」という人は向きません。
もちろん、破損していたり使ううえで問題があるようなものは取り替えてくれるので、その点は心配しなくて大丈夫です。
我が家では電動ラックをレンタルしたことがありますが、タイヤ部分が若干擦れた跡があった程度できれいな状態でした。
赤ちゃんを寝かせる時に直接触れる内側のクッションは、市販の別売りのものを購入して使っていたので抵抗はなかったです。
ベビーカーも別売りのクッションを取り付けられるものも多いので、気になる方はそういった工夫をしてみてはいかがでしょうか。
使いたいメーカーのものがレンタル中のことがある
双子用、一人用どちらをレンタルするとしても、使ってみたいメーカーのものがレンタルされていたら借りることができません。
もし、気になっているベビーカーがレンタル中の場合、ベビレンタでは「再入荷通知」をメールで受け取ることが出来るので、そういった機能を利用すると良いです。
返却するときが面倒
レンタルしたものは、返却時には自分で梱包して送り返さなくてはいけません。
もしも色々なベビーカーを試すとなると「何度も受け取りと返却をすることになる」ので少々面倒です。
そのため、利用する場合は「ある程度使う数や期間」を決めておくことをおすすめします。
ちなみに、送られてきた時の段ボールで返却するので「それを保管しておかなければいけない」というデメリットもあります。
長期間だと買うほうがお得な場合がある
あまりないことかもしれませんが、レンタルする期間が長期間になると「購入してしまったほうがお得」な場合があります。
例としてべビレンタの中でもレンタル料が安い【グレコ デュオスポーツ GRACO】の場合を調べてみまました。
以下の図は、グレコデュオスポーツのレンタル料金です。

これを生後1か月~3歳までの3年間レンタルしたとします。
すると、最長の6か月レンタル料金を6回支払うことになるので
「10,280円×6=61,680円」になります。
なかなか高額です……!
次に【グレコ デュオスポーツ GRACO】をショッピングサイトで購入するとしたらいくらなのか調べてみました。
Amazon、楽天、Yahoo!で調べた【グレコ デュオスポーツ GRACO】の平均金額は「30,000円以下」でした。
※2023年1月時点の金額なので、現在の金額を知りたい方は以下のリンクからどうぞ。
このように(レンタル3年間で61,680円)と(購入した場合の約30,000円)の差を考えると、レンタルしたほうがおよそ31,680円高くなるという結果になりました。
つまり「レンタルする期間によっては購入したほうがお得になる」ということですよね。
実際は3年間もレンタルするということはないと思いますが、借りる期間と購入することを比較して損のないようにすることをおすすめします。
レンタルするのなら期間やメーカーなどを決めておく
上記でご説明したことを踏まえて「レンタルする時のポイント」は以下の通りです。
- レンタルする期間がいつからいつまでなのか期間を決めておく
- レンタルするもの、メーカーをいくつか決めておく
もし、購入するかレンタルするかを決めかねているのなら、レンタルするかもしれない可能性を考えて念のため「扱っているものや数などだけでも確認しておく」ことをおすすめします。
双子用ベビーカーの特徴を知っておく
双子用のベビーカーを購入するにしてもレンタルするにしても、横型と縦型それぞれの特徴から「自分に合ったもの」を探すのがおすすめです。
なぜかというと、使い始める時期や周りの環境によっては使えないものがあるからです。
簡単にいうと、
- 生後一か月から使いたい→縦型は✖
- 道幅で通れない場所がある→横型は✖
などがあります。
以下では横型・縦型のメリットデメリットについてご紹介しますので、双子用ベビーカーを検討する時の参考にしてみてくださいね。
横型ベビーカーのメリット・デメリット

- 生後1か月頃から使えるものが多い
- 縦型よりも操作性が良い
- 乗せたままでもお世話がしやすい
- 荷物を乗せる場所が広く出し入れしやすい
- 並んで座っているのがかわいい
- 通路や道幅によって通れないことがある
- 1人だけ乗せた時、左右のバランスが崩れ操作性が悪くなる
- 双子というのが目立つ(声をかけられることが多くなる)
縦型ベビーカーのメリット・デメリット

- 幅の狭い道も通りやすい
- 対面式に出来るものがある
- 一人だけ乗っている時も安定性がある
- 横型より小回りが利きにくい
- 生後1か月(首や腰が座っていない)からは使えない
- 後ろの子のお世話がしづらい
- 少し大きくなった頃に前後どちらに乗るかで喧嘩になる
- 奥行きがあるので前方が見づらく注意が必要
双子用を選ぶ時のポイントは3つ!
上記の横型・縦型の特徴をふまえたうえで、実際に選ぶ時のポイントもご紹介します。
ポイントは大きく分けて以下の3つです。
- 自宅で乗せ降ろしをする時のスムーズさで考える
- 普段の移動手段
- いつから使う予定か
自宅で乗せ降ろしをする時のスムーズさで考える

1つ目は、自宅の状況から「横型・縦型のどちらがスムーズに乗せ降ろしが出来そうか」を考えてみてください。
まずマンションやアパートの場合ですが、双子用ベビーカーが縦型でも横型でもエレベーターに乗らないとなると使えませんので「エレベーターには乗れる前提」でご説明していきます。
マンションなどでは
- エレベーターの出入り口の幅
- 玄関の広さ
- 通路の幅
を。チェックしておくと失敗がないはずです。
エレベーターの幅については上記で説明したので割愛しますね。
では、それ以外のチェックポイントについてです。
仮に、自宅の玄関が広くベビーカーが入れば問題ありませんが「玄関に入らない」となると、玄関の外でベビーカーを広げて乗せ降ろしすることになります。
もちろん、玄関の中で乗せ降ろし出来るのが一番安心で便利ではありますが、玄関の外だからといって使えないことはありません。
そのため、乗せ降ろしがスムーズにできるかどうかが選ぶポイントになります。
例えば玄関に奥行きがある場合、縦型なら玄関内で乗せ降ろしが出来るかもしれません。
しかし、後部座席に子供を乗せる際には、横幅に大人が通る隙間がないと「スムーズに」とはいかないと思われます。
ところが「横型で玄関には入らない」という場合でも、玄関を開けた状態で通路にベビーカーを広げておくことで乗せ降ろしはスムーズにすることが可能です。
このように、乗せ降ろしをする場所でベビーカーを広げた時に「横型か縦型どちらのほうがスムーズに出来そうか」をシミュレーションしてみることをおすすめします。
次に「戸建ての場合」です。
戸建ての場合は
- 玄関の広さ
- 雨の日に外出する頻度
をポイントに考えます。

では、戸建てでの「玄関の広さ」についてです。
戸建ての場合もマンション同様、玄関に入るかどうかで乗せ降ろしのスムーズさが変わるため玄関の広さがポイントになります。
ただ、マンションとの違いとしては、戸建てには通路がないため「通路の幅を考える必要はない」というところです。
そのため、戸建てでは「玄関に入るかどうか」だけをチェックしておけば大丈夫です。
万が一、入らないとなった時に考えたいことが、上記であげた「雨の日に外出する頻度」です。
なぜかというと「玄関の前に屋根がある」もしくは「玄関の中で乗せ降ろしが出来る」のならば何の問題もないのですが、屋根がなく中にも入らない場合は「雨の降る中で乗せ降ろしすることになる」からです。
小雨程度であればそれほど気にする必要はありませんが、そこそこ降っているような時は乗せる段階で濡れてしまうかもしれません。
そのため、戸建てでも玄関の中で乗せ降ろしが出来るかどうかで「雨の日の乗せ降ろしのスムーズさ」が変わってきます。
とはいえ、そもそも雨の日に出かけるというのは「病院に行かなければならない」「上の子の送り迎えがある」などよほどの理由がある時ではないでしょうか。
そうなると、戸建ての場合は玄関に入るかどうかはそれほど心配する必要はないのではないかと思います。
万が一「天気に関わらず頻繁に外出する可能性がある」という人は、玄関に入るかどうかも使いやすさに関わってくるためそのあたりも考えてみてくださいね。
普段よく行く場所、移動手段を考えシミュレーションしてみる

2つ目はよく使うスーパー、病院などに行くまでの道幅などで「邪魔になったり危険な場所がないか」を考えてみてください。
なぜなら、問題なく移動出来るかどうかを確認するためです。
万が一、建物の中であまりにも邪魔になるようなら使いづらく感じますし、道路にはみ出して危険な場所があるなら遠回りすることになるかもしれません。
そのため、普段の行動範囲内で「双子用ベビーカーでスムーズに移動できそうかのシミュレーション」をしておくことをおすすめします。
続いて、電車を利用する予定があるのなら「改札やエレベーターの幅」なども確認しておかないといけません。
なぜなら、万が一通れなかったり乗らなかったりした時には「大幅に予定が狂う」ことになります。
そのため、電車を利用する予定ならば必ず事前に調べておくことをおすすめします。
他にも移動手段として、車移動をする予定があるのなら「車に積む時」のことも考えて選ばなければいけません。
理由は、シートの足元やトランクの中が狭かったり、二人分のチャイルドシートを取り付けた後ではベビーカーが引っかかってしまったりして「乗せられない場合がある」からです。
もし車移動が多いのに、購入後「乗せられない……!」なんてことになってしまったら高いベビーカーも全くのムダになってしまいます。
そのようなことがないように「ベビーカーを畳んだ時の大きさ」などを調べてみて、車に乗せられるかどうか確認しておくのがおすすめです。
以上のことから、徒歩・電車・車のいずれにしても「双子用ベビーカーを使用した場合のシミュレーション」をすることで、縦横どちらが使いやすいか判断しやすくなるはずです。
いつから使う予定なのかで考える

実は、横型はほとんどが「生後一か月頃」から使えるものが多い中、縦型の場合は「首や腰が座る前は使用出来ない」ものが多いです。
理由は、横型はリクライニングさせることで「左右両方とも寝かせた状態」にできますが、縦型はほとんどのメーカーが前後どちらかの「シートを完全に倒すことが出来ない」ためです。
まだ首や腰の座っていない赤ちゃんは「寝かせた状態に出来るものでないと負担がかかってしまう」ため、月齢に適したものを使わなければいけません。
そのため、
- 生後1か月頃から使う予定なのであれば横型一択
- 首や腰が座ってから使うのであれば横型・縦型どちらでも選択可
ということになります。
小さいうちは誰かが付き添ってくれたりと、ベビーカーに乗せる予定がなければいいですが、早い時期から使用する可能性がある場合は「いつから使えるものか」を必ずチェックしておく必要があります。
このようなことから「生後1か月から双子用を使いたい」と考えている人にとっては横型しか選択肢がないため、横型の中から選ぶか「縦型が使えるようになるまで待つ」ことになります。
反対に「首や腰が座ってから双子用を使う予定」であれば、縦横どちらでも乗せられるので選択肢が広がります。
どちらにしても、いつから使うかは家庭の事情によって変わってくるので、ここでご紹介したポイントなどを参考に考えてみてくださいね。
双子用は本当に必要かよく考えてから決めるのがおすすめ

双子とのお出かけは大変ですが「双子用ベビーカーを使うことで便利で楽になること」はたくさんあります。
しかし、誰にとっても必要なものかというとそうではありません。
双子用ベビーカーが必要かどうか考えるポイントは
- 大人一人で双子を連れて外出する機会が多いかどうか
- 体力に自信があるかどうか
- 使うとしたらいつからいつまで使うことになるのか
です。
「使える環境だけどどうしても迷う……」というのであれば、やはり一度レンタルでお試ししてみるのがおすすめです。
もしも、購入するにしてもレンタルするにしても、どのベビーカーが良いか迷うという人はこちらの記事も参考にしてみてください。
→【縦型・横型別】おすすめの双子用ベビーカーを双子ママ目線で徹底比較!
この記事が、双子用ベビーカーについて悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
実際、乗せ降ろしのスムーズさは、子供が一人であればあまり問題ありません。
しかし、双子の場合は一人を乗せ降ろししている間にもう一人を待たせることになります。
そのため、あまり離れたところで乗せ降ろしするのは待たせている子が心配だと思うので「なるべく近くでスムーズに乗せ降ろし出来るか」を考えるのが良いのかなと思います。