双子妊娠ではお腹が大きくなり始めるのが早いことも多く、5~6か月頃でもすでに「お腹が苦しくて横になるのも辛い…」という状態になっていませんか。
実は、私も娘たちの妊娠中は
「仰向けも苦しいけれど、横向きはわき腹あたりの皮膚が引っ張られて痛い!」
と、一体どう寝たらいいの?と思うような経験をしました。
一般的に、双子の場合は単胎児に比べてお腹が出始めるのも早いため「お腹が重い」「お腹が苦しい」など辛い期間も長くなります。
そこで、同じような悩みを持つ方に少しでもお腹の苦しさを和らげるために試してほしいことやお腹が大きくなってきた時のケアについてご紹介したいと思います。
- 双子妊娠中のお腹が苦しくて横になることすら辛い
- 横になる時にわき腹が楽になる方法を知りたい
- お腹が大きくなり始めた時のケアや負担を軽くする方法を知りたい
わき腹のつっぱり感を楽にしてくれたのはこれ!

結論からいうと、体勢を変えたり抱き枕を使うだけでは解消されない「わき腹のつっぱり感」を楽にしてくれたのは
『赤ちゃんの吐き戻し防止まくら』です。

これは本来、このように赤ちゃんが授乳後に吐き戻さないように使うものです。

ところが、この絶妙な傾斜角度が横になった時のお腹をやさしく支えてくれるんです。
ではどうやって使うのかというと、以下の図のようにして使います。
- この枕を縦向きにして一番薄くなっている部分を横になった時、下になるわき腹のあたりにくるように置く(わき腹の下にクッションを敷いてしまうくらい乗っかってしまって大丈夫です)
- そのまま傾斜になっている部分にお腹が沿うように乗せる

※この図のような向きで枕を置き、実際は足には挟まず枕の端が恥骨のあたりにくるくらいの位置に置くのがおすすめです。
この時、シムスの体位で足の間には抱き枕や普通の枕を挟めばバッチリです。
そもそも、私は上の子が赤ちゃんの時にこの吐き戻し防止まくらを本来の用途で使用していて、娘たちを妊娠中にふと「これにお腹を乗せたらどうだろう?」と試したのがきっかけです。
そして、なぜこの枕がおすすめなのかというと「傾斜がついている」というところです。
具体的に言うと「薄い座布団などを敷いてもお腹が支えきれないけれど、厚みがあると腰のあたりに段差ができて使いづらい」ということがあります。
ところが、この枕なら「薄い部分に乗っても段差を感じづらく、厚みのある部分はしっかりお腹を支えてくれる」と通常のクッションでは難しい部分をカバー出来るのです。
しかも、枕がお腹に沿うようにあたるのでお腹をやさしく支えられてる感が増し「お腹が圧迫されて赤ちゃんたちが苦しくないかな?」という不安も減ります。
もちろん人によって合う合わないはあると思いますが、私は管理入院中にもこの枕を持っていくくらい愛用していました。
そして娘たちが産まれた後は本来の使い方の吐き戻し防止として使ったので、もしお腹を支えるのには合わなくても無駄になることはないと思います。
そのため、わき腹のつっぱりが辛いという人にはぜひ一度試してもらいたい方法です。

やってみてイマイチだったこと3つ
よく、「妊婦さんが楽になる」と紹介されている方法だけど、わき腹が突っ張るということを解消するには「イマイチだったな」と感じたのが以下の3つの方法です。
しかし、人によっては色々組み合わせたりすることで楽になるかもしれないのでご紹介します。
シムスの体位
双子妊娠に関わらず、妊娠中に楽な体勢として「シムスの体位」というのがあります。
↓こんな体勢のやつですね。

この図のように抱き枕など足に挟んだりは落ち着く感じがして良かったのですが、わき腹あたりを引っ張られる感覚は変わらず「イテテ…」となっていました。
しかしこの体勢が悪いのではなく、わき腹が突っ張る感じは解消されなかったというだけです。
やはり仰向けは苦しいし、基本はこの体勢が楽という人も多いのではないでしょうか。
シムスの体位の具体的なやり方は以下の手順です。
- 1下側にくる左足は真っ直ぐ伸ばす
(ピン!とまっすぐじゃなくても楽だと感じる程度に伸ばせば大丈夫です)
- 2右足を足の付け根から曲げ、膝も90度くらい曲げた状態にする
(曲げた膝は抱き枕などの上に置くと良いです)
- 3お腹に負担が掛からないよう軽くうつ伏せ気味になる
(お腹を床でそっと支えるイメージで)
また、人によっては下になった腕を背中側に出すのが楽なこともあるようなので、上の体勢だけではあまり楽じゃない人はそちらも試してみると良いかもしれません。
抱き枕を使う

上のシムスの体位と若干内容が被るのですが、よくおすすめされている「抱き枕」のみではわき腹の痛みは解消されませんでした。
しかし、足に挟むにはちょうど良い大きさという点では妊娠中のママを助けてくれるアイテムです。
加えて妊娠中以外でも使えるものなので、一度試してみても良いのではないでしょうか。
その際、産後には授乳クッションとして使えるものを購入すれば長く使うことが出来ます。
座椅子やソファーなどにもたれる

角度を調節できる座椅子やソファーなどにもたれて、少し上体を起こした姿勢は少し苦しさを和らげることが出来ました。
しかし、みぞおちあたりまでお腹が膨らみだすとそれもあまり効果がなくなってしまったのでお腹が大きくなり始めた頃の一つの方法として試してみるのがおすすめです。
お腹が大きくなり始めたらしておきたいこと

双子妊娠では、4~5か月頃から「お腹が出始めたかな?」と感じ始めてから、あっという間にどんどん大きくなります。
そのため、大きなお腹と数か月つきあうことになるので早いうちからお腹をいたわるようにしておくことをおすすめします。
とはいえ、この記事を読んでいる方はすでにやっていることかもしれません。
しかし中には、初めての妊娠で妊娠後期まで「知らなかった」という人もいるようなのでいくつかご紹介します。
締め付けない下着を使う

お腹が大きくなってきてもまだ着られるからと普段のショーツやブラジャーを使用せず、なるべくマタニティ用のものを使用することをおすすめします。
なぜなら、ただでさえ大きなお腹が苦しくなってくるのに合わない下着で締め付けていると余計苦しさを感じるからです。
一方、マタニティショーツはお腹をすっぽりと覆ってくれて保温効果もあるうえ、締め付け感もなく通気性の良い素材を使っていたりと妊娠中も過ごしやすく作られています。
そのため、お腹が大きくなり始めたらマタニティ用の下着でお腹を保護してあげるのがおすすめです。
しかし、体質によってはお腹にあたる生地やゴムの部分がかゆくなってしまうこともあるので、そのような時には肌に優しい綿やシルクのものを選ぶと良いです。
妊娠線の予防

妊娠線というと、一般的にお腹に出来るのは聞いたことがある人も多いと思いますが、太ももやお尻などに出来てしまうこともあります。
しかし、普段は服で隠れる部分とはいえ「もし出来たら嫌だな」と思う人がほとんどではないでしょうか。
しかも、単胎児に比べて双子妊娠のほうが妊娠線が出来やすいとも言われているため、双子だとわかったらさらに気になるのではないかと思います。
そこで、なるべく早い時期から妊娠線予防クリームを使い予防することをおすすめします。
なぜなら、妊娠線が出来る原因の一つに「肌の乾燥」「お腹が大きくなるスピードに皮膚の伸びが追い付かない」ことがあると言われているからです。
そのことから、保湿をしてなるべく乾燥を抑え、皮膚がやわらかい状態を保つことが予防になると考えられています。
そのため、予防をしたいのであればお腹が出始める頃からしっかり保湿ケアをして妊娠線対策をしておくのが良いと言えます。
Twitterのつぶやきを見ても、妊娠線が出来た人・出来なかった人といますが、皆さんケアされていますね。
妊娠中、唯一欠かさなかったのはお腹に保湿クリーム塗ること。双子産んだけど妊娠線ないよ! #妊娠線 #筋トレ女子
— socosocoyaruki 【筋トレ女】 (@socosocoyaruki1) December 7, 2022
使ってたけどおなかの成長に間に合いませんでした🥺
— まぁこ🍑12/23撮影決定 (@odanomakiko) December 5, 2022
双子だったから仕方ないかな🤣
割れたものは戻らないですよね💦
足にも妊娠線あるので共に生きます🥺
ちなみに、私もクリームやオイルで保湿していた結果、妊娠線は出来ませんでした。
もちろん、保湿していれば絶対に安心ということはありませんが「やっておいてよかったな」と思っています。
もちろん、妊娠線予防のクリームが効くとは限りませんが、何もせずにいて産後に「塗っておけば良かったかも…」とならないように出来ることはしておくのをおすすめします。
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骨盤ベルトで支える

双子妊娠では大きくなったお腹を支えるため「腰痛」や「恥骨痛」が起きやすくなります。
そこで「骨盤ベルト」などを使ってお腹を支えることで、痛みを和らげることが出来ます。
この骨盤ベルトというと色々なメーカーが出しているのですが、中でもおすすめなのはトコちゃんベルトです。
トコちゃんベルトとは、上の写真のものですがお腹の下で骨盤を締めるようにして使うベルトです。
実際、私も産院で勧められて使っていました。
実は、骨盤ベルトの中にはお腹の下半分をぐるっと保護するようにしてつけるようなタイプもあります。
しかし、私はお腹が圧迫されてる感じがしたのと骨盤の開きをしっかり抑えてくれるタイプのものを使いたかったためトコちゃんベルトを選びました。
ただ、トコちゃんベルトは装着に慣れるまでにややコツが必要なので「合わない」とやめてしまう人も多いようです。
そのため、産院によってはつけ方を教えてくれることもあるので、もしも「使用したいけれどつけ方がわからない」という時は正しいつけ方を聞いてみることをおすすめします。
ちなみに、トコちゃんベルトの金額は他の骨盤ベルトに比べてやや高めになっていることが多いです。
しかし、骨盤ベルトの中には産前しか使えないものもあり、そうなると産後に買い足したりする必要があります。
その点、トコちゃんベルトは産前から産後まで通して使えるので、時期によって買い替えたり追加で購入する必要がありません。
そのため、一つで済むことを考えればそれほど高いというものでもないのではないでしょうか。
それに、何よりずっとつけ慣れたもののほうが産後も使いやすいのではないかと思います。
実際、経腟分娩だった私は産後も使用しましたし、他に買い足すことはありませんでした。
しかし、双子妊娠の場合は帝王切開のことも多いため、トコちゃんベルトに限らず他の骨盤ベルトでも産後は傷に当たってしまい使えないことがあるようです。
つまり、帝王切開予定だと使用するのが産前だけになってしまう可能性があります。
とはいえ、それでも双子妊娠の場合は骨盤ベルトを使って大きなお腹を支えるのが必須かと思われます。
もっとも、自分に合った骨盤ベルトでなければ意味がないので「使いやすさ」や「つけ心地の好み」などから自分にあった骨盤ベルトを探してみてくださいね。
もしもトコちゃんベルトを使ってみたい場合は、通っている産院で「使用しても大丈夫か」確認すると安心して使うことが出来ますよ。
私は不要になったトコちゃんベルトをメルカリに出品したらすぐに売れたので、万が一合わなかったらメルカリに出品してみるのもいいかもしれません

まとめ:お腹が苦しい時はクッションなどを活用して乗り切る

双子妊娠の場合は早い段階からお腹が大きくなり横になるのも辛いことがあります。
そのような時には、出来るだけ負担のない姿勢を探しつつクッションやマタニティ用品を利用して、少しでも楽になる方法を見つけるのがおすすめです。
ここで紹介した方法などを取り入れて、少しでも双子のマタニティライフを快適に過ごしてくださいね。
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